知財コラム⑤

~「オープンデータ処理」領域のポジショニングマップ〜

弊社クライアントである株式会社XAION DATA様が、コア技術の1つにつき特許出願をし、先日、特許(特許第7116940号)を取得いたしました。

発明の名称は「オープンデータを効率的に構造化し補正する方法及びプログラム」です。

そこで、弊社は、この技術領域の主要プレーヤーとXAION DATA様のポジションを把握するべく、技術領域を「オープンデータ処理」とし、ポジショニングマップを作成してみました。

なお、元データは、非常に簡単な検索条件で抽出した国内特許出願のみです。

Opendata-positioning-map_2

*page1 in Japanese, page2 in English

繰り返しになりますが、元データは、簡単かつ狭い検索条件で抽出していますので、特許出願の数は55件だけ(マップに現れていないものはノイズ)で、それらを汎用性がある発明か、特定事業に特化したものなのかを読み込んで判別しました。

汎用性がある発明は思っていたより多く、その中でもXAION DATA様の発明は、点在するデータをフォーマットし、属性判断やタグ付けをして構造化、そして重複排除等の補正をするという点から、ネット上に点在するローデータを利活用するための技術として重要なポジションに位置しているという印象です。

一方、マップに現れているとおり、日立系の出願が目立つことから、日立系列企業はこの分野でのマーケットリーダーを目指している、とも言えそうです。

いずれにせよ、今回の検索範囲は狭い範囲に限られたものですので、広範囲の検索をすると顔を出してくるプレーヤーも多様化するものと推測します。また、特定のプレーヤーの深堀り調査をすることで、事業展開や新規事業への進出が見えてくることもあります。

以上のような本格的調査・分析は随時承っておりますので、気軽にご相談ください。

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